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さわさわと、風が息づく春の日。
ぽかぽか太陽が照らすなか、一人の少年がそこら辺に落ちていただろう枝を杖に、歩いていた。
軽装は見た目重めな感じで、その少年自体は今にも倒れるかというほどやつれていた。
「はぁっ、はっ…」
少年は虚ろな目で周りをみた。
喉もカラカラで、体力も限界に等しいだろう、フラフラしている。
すると、少年の目の端に一つ、赤い屋根の家を見つけた。
少年は杖をつきながらその家を目指した。
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