異変

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確かに、猫だなあ。 おばさんに連れられて、離れた木のそばにおろされた僕は、自分の手足や尻尾を見て、信じられないけど、状況を理解した。 ははあ、ドラマやマンガでよくある、事故して体が入れ替わっちゃった!てやつか。 なら、僕は戻れるんだろうな? そう思いながら自分の体が倒れていた場所を見ると、ちょうど救急車が僕の体を乗せて、走り去って行くところだった。 サイレンを、鳴らさずに。
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