飼い猫

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「あ、ほたる!」 女の子の声がして、その瞬間、僕は抱きかかえられた。 ほたる? 「もう、ほたる。どこに行ってたのよ、心配したじゃない」 誰だ、この人。 先ほどおばさんにそうしたように、僕は頭上を見た。 「探したのよ」 そこにあったのは、霊の親玉のようなおばさんではなく、ゆるやかに微笑む女の子の姿。 僕は、この子を知っている。 光永さん・・・・・・
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