日常

4/4
5745人が本棚に入れています
本棚に追加
/102ページ
短い挨拶を交わし、僕はまた自転車をこぎだす。 人見知りな性格のせいで、バイトの話を聞かせてくれたときのように、彼女からたまに話しかけてくれるときくらいしか、会話をすることはなかった。 それでも、挨拶をしただけだったとしても、僕はそのあと朝焼けの下で甘い気持ちをかみ締めるのであった。 いまが猛暑だなんて想像もつかないような、涼しい夏の朝焼けの下で。
/102ページ

最初のコメントを投稿しよう!