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俺は今、部屋のベットでへたれている。
理由は那智不足による、寂しさからとめどなく溢れてくる涙のため。
那智は呼んでない。
ここ最近、忙しかったから那智も疲れてるはずだ。
―――てか、いい年こいた大人(それも男が)寂しいなんて言えるはずがない。
明日はまた仕事があるため、目を腫らすわけにはいかない……。
顔を洗おうとベットから起き上がった瞬間。
ガチャガチャ!
鍵を開けて人が入ってくる音がした。
びっくりして固まる俺。
「蓮~???
まだ寝てるの~???」
声と同時に部屋の戸を開け放たれる。
俺は涙を隠す暇がなく、放心状態で戸口に立つ那智を見た。
俺を見た那智の表情はみるみるうちに変わり、明るい笑顔から心配した焦り顔になった。
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