外出の事情

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「れ、蓮!?」 焦り顔でベットに近づいてくる那智。 俺は泣いてたことを思い出し、Tシャツの袖で涙を拭った。 だが、時はすでに遅し。 「蓮!? 大丈夫!?どうしたの!?僕が来るまでに何かあったの!?」 俺の前では、性格が変わる那智。 いつもの好青年じゃなく、浜松那智として接してくれる。 「……何でもない。 コーヒー入れるな。」 そう言って、ベットの縁に座っていた那智を置いて立ち上がろうとした。が、 「待って!!! コーヒーなんかより、なんで泣いてたか言って!!」 俺は腕を掴まれて、立ち尽くす。 「蓮? ……言わないと犯すよ?」 真剣な顔で言ってくる那智。 だが、そう言われた俺の、天邪鬼が発動した。 「犯せるもんなら、犯してみろ。」 それだけ言って行こうとした腕を引っ張られ、またベットへと逆戻り。 .
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