647人が本棚に入れています
本棚に追加
「れ、蓮!?」
焦り顔でベットに近づいてくる那智。
俺は泣いてたことを思い出し、Tシャツの袖で涙を拭った。
だが、時はすでに遅し。
「蓮!?
大丈夫!?どうしたの!?僕が来るまでに何かあったの!?」
俺の前では、性格が変わる那智。
いつもの好青年じゃなく、浜松那智として接してくれる。
「……何でもない。
コーヒー入れるな。」
そう言って、ベットの縁に座っていた那智を置いて立ち上がろうとした。が、
「待って!!!
コーヒーなんかより、なんで泣いてたか言って!!」
俺は腕を掴まれて、立ち尽くす。
「蓮?
……言わないと犯すよ?」
真剣な顔で言ってくる那智。
だが、そう言われた俺の、天邪鬼が発動した。
「犯せるもんなら、犯してみろ。」
それだけ言って行こうとした腕を引っ張られ、またベットへと逆戻り。
.
最初のコメントを投稿しよう!