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先程の場所に戻ると二人は先に戻ってきていた。
「お兄ちゃーん! クロ!!」
腕の中の犬に気がついたようだ。
そうか、この犬の名前はジョンではなくクロだったか。
「よかったな」
と、天使はその少年の目線にしゃがみ頭を撫でた。
「うん、お兄ちゃん達ありがとう」
「もう紐をはなさないよう気をつけて帰るんだよ」
「うん!」
そう言って元気よくバイバイと手を振りながら駆け出していった。
「かわいいな」
そう、ほほ笑む天使。
あ、貴女のほうが可愛いです。
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