1人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
【ここをずっと真っ直ぐ行けば、湖のほとりに出れます。そこは、今の所は安全です。さぁ行って下さい!】
俺の頭の中は、ひたすら走る、周りに気を配る余裕もなく…
ふとガイアの声で今に戻された
「ヒロ!…僕このまま行っていいのかな。」
ガイアには珍しい
でもガイアらしくない気がする。
「そーいやパールの決着って?」
あ~あれは…
ガイアは俯いてしまった
聞いちゃいけない事だったのかな
「ご…ごめん!言いにくいなら無理にとは「パール…親いないんだ。」
…え?
「パールの親…あいつに殺された。…その相手がブロンズ。奴がパールの親を…」
そんな…なのにあんなに元気に?
言葉をなくした。
「で、孤児だったパールを僕らが居た施設が引き取った。その時は、僕もパールも今のヒロみたく狙われてたんだ。」
相づちしかうてない…
なんて言っていいのか分からなかった。
「まだ小さかったから…人の為に使う能力なんてなかった。それで親がパールを守って亡くなった。…その時は、親を失った悲しみからパールは体内の太珠を解放してしまった。しかし、そのおかげで助かったんだ。」
「そ…そうなんだ。全然気付かなかった」
ニコって笑いながら、だからだと思うんだヒロに早く家を出ろって言ったの♪
…だからだったんだ
俺らは後ろを振り返ってしまった
そう…真っ赤な炎に包まれた宿屋を
まるで炎に意志があるかのように…
最初のコメントを投稿しよう!