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「ふむ、何故か身体が軽い、か……」
稽古の後、ソウルは身体の変化をラルクに話していた。
ラルクも聞いたことがないらしく、しばし考え込んでいる。
「……まさか……いや、ありえない話ではない……」
そういい、ラルクはおもむろに立ち上がり、引き出しから何かを取り出し、持ってきた。
「もしかしたら、魔力が急に増えたのかもしれん。魔力には、身体の身体能力を引き出す力もあるからな」
ラルクは続けた。
「お前は今までほとんど魔力がなかったから、魔力による恩恵を受けていなかった。が、もし魔力が増えたのなら、説明はつくはずだ」
(あれだけのスピードだ。増加量は半端な数字ではないはずだが……。)
ラルクは、引き出しから取り出したものを、ソウルに手渡した。
それは、赤ちゃんのときに魔力を測定した魔石だった。
「正確には計れないが、ある程度ならこれでも計ることが出来る。さぁ、もってごらん」
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