私で…

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  今日も 同じ時間 同じ電車   同じ…   えっ! うそっ!   何で こっちのドア?    ドキドキ… ドキドキ…   あっ!ダメ➰!   混んでるから こっちに押されて来る➰!   見れないぃ…   ドキドキ!   お願い… こっちに来ないで…     私は下を向いていた   だって…   隣まで来ちゃった!!    ドキドキ!   バクバク!       「あの…」   「いつも、この電車だね」   「あのぉ…えっと…いつもこの電車に乗ってるね」   「えっ!私?」   私は下を向いたままでいたのだった   顔をあげた私の目の前にあったのは   優しい笑顔だった…     クラクラ…     「乗ってます! あのっ!おはようございます!」   何 言ってるの…私!    「おはよう いつも、一緒の電車だなって思ってたんだよ」   「はいっ!いつもこれです…」   「明日も同じかな?」   「はいっ!!」   つい…声が大きくなって 周りのみんなが私を見た 恥ずかしい➰…   「あはは!元気良いね… じゃ、明日もこのドアでね 僕は、もう降りるね」   コクリ…   今度は、声すら出なくて うなづくだけだった…     <私で良いの?…>     ボ➰…   次の駅で降りるはずの私はその後3つも駅を乗り越し 遅刻ギリギリだった…   その日はミスしないでが精一杯…    
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