クロさん

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「クロ…僕のことはクロって呼んで。」 「クロさん…可愛いお名前。」 まるで人間の名前じゃ ないみたい。 もっとこう…猫みたいな… 「話をもどすけど…いいかな」 「あ、うん」 そうだよね。 第一動物がしゃべるわけ ないし。 私ったら、どうかしてる。 「僕の知り合いが、ヘリコプターを操縦してるんだ。そいつと3日後にここの島の海岸で待ち合わせしてるんだ。」 (本当に、島なんだ…) 「海岸までは少し距離がある。通して歩いても二日はかかる。頑張って歩くんだ。」 二日…。 長いんだろうな…。 でも、なんでクロさんは 会って間もない私のために ここまでしてくれるの?
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