二日目

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二日目も、出発したのは 夜になってからだった。 あいかわらずクロさんは 姿を見せてくれない。 何か理由でもあるの だろうか。 私がクロさんについて 知っていることは、 ずいぶん昔からこの 島にいるということ。 クロという名前。 それだけだ。 あとは、抱きしめてもらった 時の、あの安心感だけ。 謎が多過ぎる。 (もう少し…仲良くなりたいのに…) 「…ごめ……」 「え…?」 その直後、後ろで 鈍い音とともにクロさんが 倒れた。
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