正体

2/6
前へ
/123ページ
次へ
「大丈夫ですか…!?」 思ったとうり、クロさんは 地面に倒れこんでいた。 かなり息があがっている。 そんなことよりも… ………若い! ずいぶん昔からこの島に いるって聞いたけど 私とそんなに歳だって かわらないはず。 どのくらい小さいころから この島にいるのだろう。 整った顔。 目をつぶっているから ちゃんとした表情は わからないけど… 「み…見るな…馬鹿」 クロさんが起きあがろうと する。 「ね、寝てなきゃ駄目!すごい熱なんだから!」 クロさんは手で自分の顔を 隠す。 そんなに隠れなくても いいのに。 私からしても、不細工な ほうじゃないと思う。 むしろ―… (ううん!こんな時に何考えてんのよ!)
/123ページ

最初のコメントを投稿しよう!

88人が本棚に入れています
本棚に追加