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「ん…あれ…ここは…」
たしか…クロさんの
看病してて…
「って…クロさん!?」
「目、覚めたか」
(やだ…おんぶ…?///)
目の前には黒のニット帽。
少しとんがった耳。
少し低めの声が話しかける。
「ぁ…えと…」
「ありがとな」
お礼を言われた。
別にたいしたことは
してないんだけど…
「足…怪我してたろ。おぶってやっからおとなしくしてて。」
こっちを向かずしゃべる
クロさん。
なんか、姿を隠さなく
なった分、壁というか、
遠く感じていたものが
少しとれたような気がする。
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