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(ぁ…足音…)
トントントン、と
リズムよく足音が
聞こえてきた。
「誰…?」
親ではない…
そんなことはわかっていた。
「へっ…おとなしくしてろよ。」
知らない男の人の声がする。
気持ち悪い。
私をかかえると、
どこかへ歩き出した。
どこへつれて行かれるのだろう。
もう恐怖とか不安とか、
いろんなものがごちゃごちゃ
混ざりすぎて、
体が動かせない。
(動物園、行きたかったなぁ)
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