580人が本棚に入れています
本棚に追加
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ほんとにあの時のこと・・・・・・忘れられないよ・・・・」
伸一は弱々しく言った
「なぁ、伸一と千亜紀・・・・・
こんなときになんだが、腹・・・・空かないか?だから飯食いに行こうぜ・・・・」
貴也は優しく声をかけた
「ああ、そうだな」
「そうだね」
伸一と千亜紀は笑顔を作ると、貴也を急かした
(そうだよな・・・・・・・
もういいんだよな・・・・)
貴也らは美代の墓を後にした
ブワッ
美代の墓に添えてある花が
空中に舞い散った
それはこれから生が死へと転落するかのように・・・・・・・・
ふと、赤いワンピースを着た
女性が美代の墓に立っていた
「一人ジャタリナイ・・・」
最初のコメントを投稿しよう!