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三人はレストランで食事をすることにした
「ここのラザニア上手いんだって」
「え、‘上手いんだって’って貴也はここの食べたことないの?」
千亜紀が少し聞いてきた
「え、ああ・・・・・友達がおいしいって・・・・・・」
貴也がしどろもどろに言うと
伸一がいきなり笑いだした
「ハハッ、ちょっと二人
レストランの前で言い合いすな」
伸一は二人の肩を押すと、
店の中に入るよう促した
二人は少し反省し、渋々店の中に入った
「このラザニア・・・・結構おいしい」
千亜紀はハフハフいいながら
ラザニアをほお張っていた
「だから、言っただろ?
俺の友達ひこまろみたいなやつで上手い物しか食べてないから舌が馬鹿になってるんだって」
貴也は千亜紀に勝ち誇った顔をしながら言った
「いやいや、貴也は紹介してないでしょ」
千亜紀はラザニアを食べ終わると隣の伸一のラザニアに手をかけた
「え、ちょっそれ俺の!!!」
「いいじゃない!それくらい」
伸一と千亜紀がラザニアを取り合っている光景を貴也は少し眺め思った
(ほんとに今だけは羽目をはずしていいよな?・・・・・・・美代)
ふと、自分の前のラザニアがないことに気付いた貴也は千亜紀を見た
「・・・・・・・・・・なぁ、千亜紀」
「ハフッ・・・・・ハフッ・・・・なに?ハフッ」
「それ、俺のだから!!!」
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