-夢-

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(あー、なんも見えねぇ・・・・・・・) 貴也は目を閉じてたが全くの変化がないことに少々苛立ちを覚えた (もういいや!目開けて帰ろっと) 貴也はもう待てないと早々に目を開けた 「へっ・・・?ここ・・・・公園じゃない!?」 貴也は目の前の風景に驚愕した 貴也の目に見えたのは公園ではなく、辺り一面白い場所・・・・・・・・ その真ん中に大きい鏡がある・・・・ 貴也は足早に鏡の前まで行った 「す、すげー・・・・・・・ 美代のいった通りだ・・・」 貴也は鏡の自分をまじまじと見た その自分は二十歳ぐらいになってすっかり大人びていた 貴也と鏡の貴也の目が合う・・・ 貴也が目を離さずに見ていると、鏡の自分の横からいきなり首元に鋸みたいなのが突き立てられていた 貴也は一瞬そっちを見ようとした、が 美代の言葉が脳裏に浮かんだ “首を切られて持って行かれる” 貴也は慌てて目を下に向けた (あ、危なかったぁ・・・) 貴也は呼吸を整えると また自分を見た ギコッギコッギコッ 貴也はまた目線を下に向けた (ま、まじかよ!?) 貴也は鏡の自分の足元に血が溜まっていくのが見えた (ほ、ほんとに首切られてた・・・・・・・・・) ボトッ 鏡の貴也の足元に明らかに血ではない変な塊が音を立てて落ちていく・・・・ 貴也は塊と目が合った 瞬間、それが未来の自分の頭だと気付き咄嗟に目を閉じた すると、いきなり耳に変な声が響きそのまま意識が飛んだ 貴也はふと目を覚ました そこにはさっきまでの風景はなくすでに日が暗くなった公園に戻ってきた ふと、横を見ると 三人が力なく倒れていた
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