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「分かってるよー、竜華ー。今行くってー」
蓮は竜華の元に走っていった。森の木々の間から小鳥が飛んでいくのが見える。
「蓮~。どうするのー。もう暗くなってきちゃったよー。怒られたらどうするの~。」
ちょっと困ったような感じでおろおろしている竜華は可愛らしい。
首の辺りで切りそろえた髪はさらさらで、蓮はいつも羨ましく思う。
鼻の周りに広がっているそばかすは、竜華は気にしているけど、欠点にはならず、ますます可愛らしさを引き立てている。
「まあ、大丈夫でしょ」
さすがに時間的にやばいかなと思いつつ、蓮は頭をかいた。
「大丈夫…かな?」
竜華は不安そうに呟いた。
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