滴の金魚

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女の子は、毎晩毎晩眠る前にベッドの中で泣いていました。 大好きだった恋人と別れたのです。 誰かに涙を見せる事はしません。 ただ、一人になる時間さえあれば、大好きだった人を思い出し、お日様が窓から覗いている時でも、部屋で泣いていました。 毎日止まらない彼女の目からこぼれ落ちる滴は、やがて部屋の隅に溜まり、大きな1つの水の塊になりました。
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