生と死

桜井 里桜菜(りおな)

ある日の事だった。

学校から帰ると何やら怒鳴り会う声がした、

なんだろうと思い、居間に行くと父と母が喧嘩していた。

原因は父が上司と揉め仕事を勝手にやめた事。

母がタンスに隠していたお金を勝手に使い込んでしまったことだった。

わたしが帰宅したのを気づいた母は父を睨み付け私におやつをだしてくれた。

まだ幼かった私は理解ができずに無邪気に出されたおやつをたべていた。

私がおやつを食べているとき、父は家を飛び出して行った。

また夜にでも帰ってくると思っていたら、その日から父は我が家に帰って来なくなったのだ。