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「ありがとう♪嬉しいな」
ーお願いします
‥と場内のサインをボーイに送る。
イヤそうな夏海の顔を見たボーイは少し笑っているかのように見えた。
それを見てまたイライラが増える。
後で文句言おう。
それからヒデは本当によく喋っていた。
店は横浜にあること。
箱は小さめだということ。
色恋をしてる客が1人だけいること。
よくその客の家にいくらしいがセックスはしない。
‥ま。そんなどうでもいい話しを聞かされながら段々飽きてきた夏海はジュースから大好きな焼酎に切り替えた。
ノンアルコールじゃやってられなかった。
同業だし、もう一人ヘルプがほしかった夏海は話題を切り替えた。
「ね。今度ヒデくんのお店いきたいな♪」
「え?本当にっ?嬉しいよ~指名してくれるの?」
するわけないだろ。
馬鹿らしくなる。
お金がもったいないわ。
そんな心の声は出さない。
「うん?もちろんだよ。でも一人で行きたくないから飲み友達と行くよ♪」
「夏海ちゃん来てくれるだけで嬉しいのに友達まで連れてきてくれるなんて本当嬉しいな!」
はいはい。
「だからその友達場内してもいいかな?」
「いいよ!」
本当単純。
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