~叫び~

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新庄の車を見つけると、それに駆け寄り、運転席側に立った菜摘 それに気付いて車の窓を開け、菜摘を見る新庄 新庄 「わぁ!なまら変わったぢゃん(笑) 黒くしたのかぁ…… なんか、すげぇ似合ってるし(笑)」 髪の色を変えたことで、落ち着いた感じになった菜摘を見て、声をあげた新庄 菜摘 「似合う? なんかぁー、新庄くんに言われたら、嬉しいかもっ(笑)」 照れながら髪をいじる菜摘 新庄 「前のも良かったけど 今の感じも全然いいから(笑) ま、菜摘は何やっても、似合うよな!」 菜摘 「えーっ!(笑) ありがとです……」 新庄 「ドライブ行くかぁ? みんなで楽しく(笑) 菜摘、乗れよ」 助手席に乗っていた桜井が、ニヤニヤしながら降り、後部座席に移動した そして菜摘が、車の助手席に乗り込んだ 新庄 「あ、コイツら、俺のダチで桜井と吉川 バカだから気にしなくていーよ(笑)」 菜摘が後部座席を振り向き、2人を見て笑顔で頭を下げる 4人を乗せた車は、札幌市中心街をぐるぐると流す 新庄と仲間2人が、車内でバカな話しを繰り広げ、それを聞いていた菜摘は、本当に楽しそうに笑っていた ネオンが華やかに光り輝き、寂しさをごまかしている夜の街中を、他の車をからかったり、大きなクラクションでタクシーなどをからかいながら走る新庄の車 途中、立ち寄ったコンビニで、桜井と吉川が新庄に、本来の"目的"を促(うなが)す 桜井 「早くなっ(笑)」 新庄 「うわっ!! 目が怖いよ桜井くん(笑) わかったから落ち着け(笑)」 3人のバカ笑いがコンビニの店内に響く トイレから出てきた菜摘は、何も知らずギャル系雑誌に目を止め、パラパラと眺めだした 新庄 「菜摘、行くよ!」 その声に反応した菜摘は、嬉しそうに新庄の側に駆け寄り、その腕に絡まってコンビニを出た 桜井と吉川は、そんな菜摘の姿を見て、ニタニタと醜い笑顔を浮かべていた ・
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