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そのG組の幹部 末長は喧太を執拗(しつよう)に追い詰めた・・
自分(末長)が可愛がる暴走族のメンバーが、喧太にいいだけシメられ、烈火の如く怒りの炎を燃やした末長は、喧太の拉致を指揮する
拉致された喧太は、壮絶な集団リンチを受ける
いいだけ喧太に暴力を受けた連中が、ここぞとばかりに集まり、地面にひれ伏す彼を取り囲み、まるでサッカーボールを蹴るように、気絶するまでリンチを続けた
高熱が出るほど顔も体中も腫らし、何日も苦しんだ喧太
だが、まだ腹の虫がおさまない末長は、少年鑑別所から出た喧太を、更に追い込んだ
末長は、喧太の友達で、彼と同じグループの総長であった池田という男をも恐喝しだす……
いいだけ末長に詰められた友達の池田は、ついには札幌から消える
末長の行動で、ボロボロになるまで傷めつけられ、友達まで失い、力を無くしていく喧太
まだまだ少年の彼が、本筋のヤクザ幹部に、太刀打ち出来る訳も無く、奈落の底に追い詰められてゆく
相談できる相手もなく、高波のように押し寄せる孤独感と、ヤクザへの恐怖心は、かつてケンカで名を馳せた少年の心を粉々に砕き散らした
そんな中で喧太は、強靭(きょうじん)な力を求め彷徨(さまよ)い、そして林野一家の門を叩く……
喧太の腹は決まっていた……
己を"極"める
長きイバラの"道"に
身命をかけると
そして、まだ先ではあるが、林野の子になった喧太は、末長からきっちりケジメをとっている……
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