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林野一家で、いっぱしの不良になる道を選んだ喧太
そんな彼は3ヶ月ほど行儀見習いとして毎日、本部事務所に寝泊まりし、部屋の掃除から買い出しなどの雑用、当番や預かり人の炊事などをこなしていた
その中でも得意だったのは炊事だった
彼の作る料理は好評で、めったに事務所で食事をとらない会長も、喧太が当番の時は、よく食べていた
なかでもエビマヨは絶品で、大体のホステスさんはこれでイチコロだった(笑)
だが・・・
料理以外はミスも多く、なかでも電話対応では、よく本部長や兄さん達に叱られる喧太・・・
1回 2回の失敗なら怒鳴られる程度だが、仏の皮も三度まで・・・だ・・・
3回目はキツい鉄拳制裁が待っていた・・・
兄さん達は、ゴツい指輪をしてる人達が多く、この指輪が かなり痛い・・・
この指輪の拳を食らうと目蓋(まぶた)を必ず切る・・・
おかげで、目蓋の脂肪吸引を施すことなく喧太の奥二重はキレイな二重になった・・・・
叱られ殴られ落ち込んでる喧太を、いつも励ましてくれたのは高戸だった・・・・
見習い中にもかかわらず
、落ち込む喧太を温泉に連れ出し、コンパニオンを呼び、朝まで騒いで、しまいには、温泉宿もコンパニオン派遣の会社も出入り禁止になった時もある
事務所に戻ると、そんな2人を見かねた本部長に、激しく叱られる……
それにもめげず、兄ィ達の目を盗み、度々、温泉旅行を楽しむ喧太と高戸
辛い事が多く、逃げだしたくなる時もあったが、高戸の優しさと温情で、無事3ヶ月努めあげることが出来た喧太
そして林野一家会長、林野竜造と親子の縁を結び、正式な林野の若者になった
だが・・・・
想いもよらない縁が彼を待ち構えていた
それは・・・・
会長が選んだ喧太の兄貴分・・・・
真鍋との盃だった・・・
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