~喧太~

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林野一家 風紀委員長(当時)真鍋 眞(しん)26才 真鍋は、ネタの常習者だった 林野一家の上部であるN会では、全系列組織の組員によるネタの使用も売買も禁止されていた その為、林野一家内でネタを扱うのは、真鍋しか居なかった 林野会長もネタを嫌い、前に使用していた若者を、縁スイにした経緯もある それを承知の真鍋は、影に隠れてネタを食い、快楽の泥沼にどっぷりとハマっていた また真鍋は、まともに銭も作れず、女を風呂で働かせ、そのおこぼれで食っていた もちろん、常習者特有の "時間にルーズ" "連絡とれない" "大事な用事をすっぽかす" "変な疑心と妄想" "異常な口臭 体臭" と、ポン中の5大要素を完璧に表す真鍋 そんな真鍋を、兄貴に持った喧太 この兄弟縁組に、高戸は猛反発し、会長に激しく直談判(じかだんぱん)したが、喧太と真鍋の兄弟盃は、残念ながら酌み交わされた この縁組みには、会長の真鍋を想う親心があった どうしようもない、ヤクザの風上にもおけない男だったが、喧太を舎弟に持つことで、一皮むけた立派な極道になってくれると、会長は真鍋に、最後のチャンスを与えたのだ だが、そのチャンスを白い恋人の快楽に、どっぷりハマった真鍋が、いかすはずなく事態は最悪の結果を招いていく ・
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