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4月のとある日・・・
菜摘は14才になった
誕生日の祝いを誰よりも早くメールしてきたのは、新庄だった・・・
《happy*birthday
菜摘 おめでとう!
これから会って2人で
パーティーとかしちゃう?》
日付が変わり、菜摘の誕生日当日になった深夜0時ピッタリにきたメールだった・・・
菜摘はメールを見て嬉しそうに笑顔を浮かべると、新庄に、こうメールした・・・・
《*ありがとう*
まぢ嬉しい♪♪♪
つか もう寝るし(笑)
また明日メールするね♪》
菜摘は まだ新庄に携帯の番号も自宅の住所も教えてなかった
メールのやりとりをして、すでに3ヶ月は過ぎていたが、電話で声を聞かれて嫌われたらどうしようとか、もし会って嫌われたらとか思っていたからだ・・・
純粋に新庄に恋心を抱いていた菜摘・・
そんな娘の恋心など知りえない母親リカは、この夜、自分の勤める店に来店したタイプの客に心を踊らせていた
リカ
「いらっしゃいませ・・
リカと言います
楽しみましょう・・・
素敵ですよね・・・
おいくつですかぁ?」
客
「僕?
今年で58だよ(笑)」
リカは包容力を、これでもかと醸(かも)しだす、かなり年上の男に弱かった…
この客の男はまさに包容力がありそうな感じだった
リカ
「お名前は?」
客
「鎌田といいます」
リカ
「鎌田さん・・・・
58には見えませんよ
それに・・・・
わたしのタイプですよ・・・」
鎌田
「またまたぁ・・・(笑)
営業うまいなぁ・・(笑)」
リカ
「違いますよ・・・
本気で・・言いました・・・
迷惑ですか?」
鎌田
「本気かい?・・・・
それが本気なら・・・・・
店終わってから
僕に付き合うかい?」
リカ
「いいですよぉ(笑)
どこでも付き合います」
鎌田
「・・・どこでもかぁ・・・」
鎌田はニヤリとしながら、リカの胸元を見てグラスをかたむけた・・・
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