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鎌田の家は一軒家だったが長い男1人の生活が家の外も中も汚していた
だが それがかえってリカの母性愛に火をつける
リカ
「掃除しましょうか?」
鎌田
「え?・・・悪いよ・・・
でも してくれると
助かるかなぁ・・・」
掃除をしながら中年男の哀愁(あいしゅう)と不憫(ふびん)さを感じたリカは、出来れば一緒に居てあげたいと思うようになる
リカ
「寂しくないですか?」
鎌田
「そりゃ寂しいよ・・・
君のような若くて優しい人と
仲良く暮らしたいもんだよ・・・
いや・・・今日だけでも
君と一緒にいたいかな・・・」
リカ
「それは・・・・実は・・・・
わたしバツイチで
中学生の娘がいるの
お店では内緒なんで
話せませんでした・・・
その娘が今日、誕生日なんです
一緒に居てあげたくて・・・・」
鎌田
「そうか・・・・
そんな大事な用があったんだね
知らぬ事とはいえ
いま言った事は
無かった事にしてくれ(笑)」
リカ
「良かったら一緒に
誕生日祝ってもらえますか?」
鎌田
「え?お邪魔しても
いいのかい?
君と居れるなら
僕は嬉しいが・・・・・」
リカ
「大丈夫ですよ(笑)
娘も素直な いい子ですから」
たしかに菜摘は素直で純情な、いい子だった・・
だが、その素直さも純情さも今の菜摘が外にだすことは無い…
この母親リカの軽率な行動は母親に対しての信頼心をここ何ヶ月かで取り戻した菜摘を完全に失望させてしまう…
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