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リカ
「おかえり菜摘・・・・
この方は鎌田さんという方で、
おかぁさんのお客さん・・・
今日ね・・・・
菜摘の誕生日と聞いて
鎌田さんも一緒に祝いたいって」
立っていたリカは、鎌田の左横に座りだすと、彼の左腕を優しく掴み、笑みをうかべ鎌田の横顔を見ていた
鎌田
「初めまして・・
おめでとう・・
ははは(笑)
突然で驚くよね・・・
僕もお邪魔していいかな・・・」
知らないオッサンのセリフを聞いて、ワナワナと震え、両手をグッと握り締める菜摘
菜摘
「・・・いいわけ・・・
ねぇだろ・・・・」
踏みにじられ……
叩き潰された……
14才の純情……
菜摘
「いいわけ無ぇーだろって言ってんだよっ!!」
リカ
「・・・えっ!?・・・」
とうとう菜摘の目から大粒の涙がポタポタと落ちる
菜摘
「っざけてんじゃねぇよ!!」
そう吐き捨てると自分の部屋に入り、乱暴にドアを閉め、鍵をかけた菜摘
チカラ無く………
ただチカラ無く………
ベッドに腰を落とし
そのまま横になった菜摘
リカと鎌田は予想だにしなかった展開に驚き、ただ呆然としていた・・・
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