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キヅカナカッタ
私とアナタとの出会いは人気のない商店街だったね…
アナタは誰も聴いていなかったのに歌っていた…
その日は彼氏と別れた日だったの…だから、余計にアナタの歌が身にしみたのかもしれない。
アナタの歌う姿に恋をして2人が恋人同士になるのはとても早かったね…
でも、その時が来てしまった。
そう、アナタと私が別れる日が…
私が悪かったんだと思うよ、だっていつも私の勘違いでケンカばかりしてたもんね…でも、100%私が悪いのにいつもアナタの方から謝ってくれた。
だから私、ケンカをするごとに2人の距離が縮まってきてるって思ってたんだ。
でも、それは私だけでアナタはもう我慢の限界だったんだね?
アナタと別れてどれくらいたっただろう…
ふと、私はアナタと出会ったあの商店街に足を運んだ。
すると、聞き覚えのある歌声が私の耳に入ってくる…
そう、この歌声はアナタのものだった…
私は今すぐに駆け寄りたいと思ったけど…気付いたんだ!
このままじゃダメなんだって…
だから、私はアナタの歌を商店街の裏路地でそっと聴いてその場をさった…
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