ChapterⅢ

26/36
前へ
/142ページ
次へ
「そ、そんな偉い方とは知らず、申し訳ありませ 「あぁ、そう畏まらないで良いですよ?」 は?」 俺がどういう身分の人物なのかを知って慌てて平身低頭する女性を止める。 「先程も言いましたが、街の責任者として貴方を街にいれるわけにはいきません。ですから、医者を呼びましたので診てもらってください」 「い、いえ、息子を診てもらえるならそれで…… 」 よしよし。とりあえずこの場はこれでOK、と。あとは……。 「それと、貴方に聞きたいことがあるのですが」 「は、はい。私に答えられることならばっ」 「街の外に貴方以外に流民は何人くらいいますか?」 「2~30人はいたと思いますが……」 予想以上に大きいな……。まぁ、この街は他の領地と結構近いからな。 「そうですか。わかりました」 とりあえず。労働力の確保だな。
/142ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15730人が本棚に入れています
本棚に追加