ChapterⅢ

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ま、俺が管理者だというのが信じられないんだろうさ。 「それはそれは……ところで、こんな所へ何のご用でお越しに?」 「単刀直入に言うよ? 君達を街に受け入れてあげても良い」 「なっ!?」 俺の言葉にさすがに驚愕する老人。 「勿論。受け入れるには条件はあるし、守ってもらわなきゃいけないものもある」 「…………その話は本当なのですかな?」 「あぁ、シュワリヒツィ伯爵家の臣下として、決して虚言じゃあない」 「…………わかりました。ここに住む者全員を集めますので、少々お待ちください」 少しの間無言で見てきたけど、俺の言っていることを信じてくれたんだろう。老人はそう言って建物の中に消える。 そして数分後。俺の前には2~30人の人達が立っていた。 「さて、まずは確認だ。貴方達はどこの住人だったの?」
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