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「さて、わしもあのお方のために何かするとしようかのぅ」
まだ成人になっていない小さなあのお方が頑張っているのじゃ、この老骨ももう一踏ん張りするかのぅ。
老人Side End
「いっきしッ!!」
な、なんだ? 誰かが俺の噂でもしているのか?
……ハッ!? もしかしてミネアが『アレクがいなくなって寂しいわね』なんて言ったり、ユフィが『う~、あれくぅ』なんて泣きそうになっていたりしてるのか!?
………………いや、ないな。
自分で言ってて寂しいけど、あの娘達はそこまで可愛いげないからな。
ユフィはまだしも、ミネアなんか多分『あぁ、アレクはちゃんとやってるかしら?』的な、ちょっと違う心配でもしてるだろうな。
「ま、今はそんなことより街のことだな」
門を通って街の中に戻り、屋敷を目指して歩きながら、これからの政策の草案を立てていく。
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