ChapterⅣ

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どうも、アレクです!! このミシティアに来てからもう一ヶ月。あっという間です。 街の区画整理をしたり、戸籍謄本を作成したり、街周辺の街道整備をしたり、少しずつだけどミシティアは進歩している。 流民の方達は、長老さんと文字の読める数人に文官として働いてもらい、他の人達は新しく耕した畑で働いてもらうことにした。 街の人や商人達も割と素直に従ってくれており、問題らしい問題はない。 たった一つの事を除いて……。 「…………またか」 朝、身支度を整えて部屋のドアを開けて廊下に出ようとすると、そこにはバナナの皮が置いてある。 これはあれか? 俺に転んで欲しいのか? 「はぁ、リオナちゃんには困ったものだな」 思わずため息が漏れ、朝からめっちゃ気分が滅入る。 そう、これこそ……リオナちゃんこそ目下俺の頭を悩ませる問題。
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