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アイルが王になった次の日、城に一人の少年がやってきた。
「家来にして欲しい?」
「ハイ。私の名前はクラスト。王のお力になりたいと思い、やってきました」
少年の名前はクラスト。
恐らくアイルと同じぐらいの年だろうが低い身長と童顔でいくつか年が下に見える。
瞳が大きくアイルと同じ女性の様な顔立ちに白い肌
クラストは髪、瞳が銀色で眩く感じる。
「……俺の家来になりたいのか?」
「ハイ」
「………」
二人のやりとりをシンは大人しく見ている。
クラストは力強い瞳でアイルを見るがアイルはそれを鼻で笑った。
「俺を守る?その小さな身体で?女みたいな顔して?そんなんで守れるの?」
そんなアイルの挑発めいた言葉にクラストは冷静に答える。
「幼い頃から剣術、武術と習ってきました。腕には自信があるつもりです」
「………」
「私は、王の元で王をお守りしたいのです」
「………ちょっと、いいか?」
「シンちゃん…?」
と、そこに今まで大人しく見ていたシンが口を開いた。
「俺の名前はシン。今までずっと王であるアイルや弟のミカを護衛してた者だ」
「貴方の事は見た事があります。前王が祭典などで街に現れた時にアイル様やミカ様と一緒に歩いているのを……」
「あぁ…そうか………お前はアイルを守りたいから来たんだよな」
「えぇ、そうです」
「人を殺した事は、あるか?」
シンの言葉に一気に空気が変わった。
シンの険しい表情
クラストは真っ直ぐとシンを見つめている。
アイルはどこか悲しそうな表情を浮かべていた。
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