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次に目を開けた時は、もうダンボールの中で冷たい雨を浴びていた。
きっとあのメスの人間だ。
そのまま母親と兄弟たちのところへ帰してくれれば良かったのに…
あまり外に居るとお母さんに怒られてしまう…
だけど…ここはどこだろう…
周りを見渡しても、ダンボールの茶色しか見えない。
上を向けば、灰色が広がっている。
とにかく、ダンボールから出よう。
少し高いが…ジャンプをすればいい。
後ろ足に力を入れて飛ぶ。
しかし、前足が一番上まで届かない…
もう一度、後ろ足に力を入れて飛ぶ。
やはり届かない…
力を入れて飛ぶ！力を入れて飛ぶ！力を入れて飛ぶ！！
何度かやってみたが、前足が届いても雨で滑ってしまう…
だんだん、お腹も空いてきた。
もう飛ぶ力も出てこない。
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