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『アハハハハ』
夜中に一人の女性が笑っていた。
女性の目の前には、男子中学生の死体があった。
彼の胸にナイフが深々と突き刺さっている。
『これで何人目かしら?』
女性は今まで殺してきた人数を数えてみた。
八人・・・
八人殺した・・・
しかも今まで警察に見つかっていない・・・
女性は、クスッと笑うと同時に、虚しさも感じていた。
人を殺して良いのか?
『おい貴様!?』
突然、誰かに呼ばれた。
後ろを見ると、三人の警察がいた。
今まで八人殺されているのだ。
パトロールしている警察がいないはずはなかった。
そして、今日、パトロールしていた警察は遂に、連続殺人犯を現行犯で見つけたのだ。
『貴様!逮捕する!』
『くっ・・・』
〈長澤美樹〉は観念した。
彼女は素直に逮捕された。
そう、そうだよね。
美樹は思った。
沢良彦は、良い人だ。
ただ、私は嫉妬していただけだった。
彼の性格や、慕われぶりに・・・
完
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