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『前世占いに、美沙子霊の話し・・・噂話は多いな・・・』
店から出た浩介は、気晴らしに散歩する事にした。
しばらく歩くと、小さなトンネルの前に出た。
『こんなところにこんな道があったんだ・・・』
辺りを見渡しても誰もいない。
浩介は何となくトンネルに入った。
カツーン・・・カツーン・・・
トンネルの中に入ると、自分の足音が反響した。
そして、一分もしないうちに外に出た。
やはり、寂しい風景が続いていた。
風に木葉が悲しげにざわついている。
『おや?』
浩介は、小さな地蔵があるのに気がついた。
『地蔵だ。珍しいなぁ・・・』
浩介は心なしか、地蔵の顔が怒っているように見えた。
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