迫りユク時

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迫りユク時

謁見の間から部屋に戻った槞兎は、いつものように部屋から見える景色を眺めていた 「母上…」 小さくつぶやく 「俺の力って何ですか…俺には何故こんな力があるのですか…。 あの姫も…俺の力が欲しいだけなのか… 俺の身なんてどうでもいいんだょな…」 いつも自分が必要とされてるなんて思ったことはなかった。 記憶を失って以後、全ての過去を告げられた槞兎は、自分自信を責め続けた… (いっそのこと…この一件で国を出て…) 槞兎は腰の剣を握り締める (俺は…) 目の前に映し出される綺麗な風景。 これが自分の国。納めてきた国… 槞兎は、ベットにダイブし目を閉じた… 何も考えず、眠りにつく… その頃、怪我の手当を終えた、莉流は広い客間をあてがわれ部屋にあるベットに座った 「槞兎王子は…来てくれるかな…」 その時…… 後ろから何らかの殺気を感じた 「!?」 莉流はさっと振り返り手の平をむけた。 だが… そこには人の影もなければなにもない。 「……」 莉流は額をおさえた 「…疲れてるのかな…」 情けなさそうに呟きため息をついた………
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