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それでも、俺が彼女のそばで癒される様に、
世界中の人が彼女の歌声で癒されるなら、
俺が一人占めする権利なんて、ないじゃないか。
「それは、貴方の理想だわ。彼女の望みじゃない」
貴方が望んだ理想には、
多分本当の彼女の幸せはないよ。
貴方が彼女のそばに癒されながら、
彼女も貴方を必要としている。
「何でお前…‥」
黙っていたら付き合っていれたのに、と言われた。
でもそんなの、意味ないじゃない。
「だって私はあの子の初めての友達だもの」
勝気に微笑んだつもりが涙が流れて止まらなかった。
ありがとう、と温かく笑うと
彼は走って行ってしまった。
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