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満足感たっぷりの三人と飲む。
反省会・・・いや、祝勝会か。
「しかし、よく上手くいったなあ。
車尾だけでも難しいのに、それも仲間内でなんて・・・」
私が三人を称えて言うと、テリーが返した。
「あいつ、全然気付いてねえの(笑)
本当、鈍感だわ(笑)」
・・・やっぱり後者だった・・・
「これだけ仲間内での練習が当たり前になってんのにね。
Nさんはまだ新人だから分かるけど、S君は(笑)」
Iさんが小馬鹿にしたように笑う。
「あ、そうだ!報告書作りません?
明後日S君に渡しましょ(笑)」
Kさんが鬼畜な提案をした。
ああ、すっかりIさんに毒されちゃったんですね・・・
仲良く報告書を作成する三人。
それを後目に、私はベランダで一服する。
もう肌寒くなった夜の静寂に、白い煙が流されていく。
ふと見下ろすと、家路を急ぐまばらな人影が見える。
深まった秋の夜風は、平等にみんなを包んでいた。
・・・さて、私も手伝おうかな
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