大晦日の夜の出会い

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    「いらっしゃいませー。」     俺が来たのはすぐ近くにあるコンビニだった。     「すみません、肉まん4個下さい。」             「ありがとうございましたー。」     肉まんを買った俺は早足に少年の所へ向かった。   戻ってみると、少年は俺の言う通りに待っていた。 歩く人の邪魔にならないよう、隅の方で座って。     「坊主、ほれ♪」     俺は笑って少年の目の前に袋を差し出した。 少年は不思議そうな顔で袋を見つめ、すぐに俺へと視線を移した。   俺は袋から肉まんを二つ取り出して一つを自分で食べ、もう一つを少年に渡した。   俺が食べてるのを見て安心したのか、少年も食べ始めた。   美味いかどうか聞いてみると嬉しそうに笑って「おいしい!」と答える。      
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