大晦日の夜の出会い

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「ここが俺の家だ。狭くて汚いが、気にしないでくれ。」     苦笑いして言いながら少年を中に入れると、とても嬉しそうに笑ってうなづいた。     軽く部屋を片付けて床に座り少年にも座るよう促す。 少年は俺の隣に座った。     何か食べたい物や飲みたい物がないか聞くと、何でもいいという答えが返ってきた。     俺は立ち上がって冷蔵庫から余り物だった肉と野菜を軽く炒めただけのオカズと、冷たくなってしまったご飯をレンジで少し温めて少年の前に置いた。       「こんな物しかないが、食べてくれ。」      
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