知らない部屋

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昨日の夜の飲み会で、あの海岸から比嘉先輩に手をひかれ、先輩の車にのった。 あんなどんちゃん騒ぎの中、比嘉先輩は一滴のお酒ものんでいなかったらしい。 その後は、なんだかとっても押しのつよい先輩にまけてこの部屋に上がった。 そのあとは・・・ 全くもって記憶がない。確かに、暖かい気持ちのいい場所で眠っていたような。腕枕だったような・・・。 そしつて今、私は目の前のこの人の物だと思われるパジャマをきている。 私が昨日着ていた服は、私とはあきらかにちがう畳み方で畳んでくれた彼(先輩)を主張している。 状況を考えるだけでおおよそ検討がつく。 昨日とは全くもってちがう状況がここにある。
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