ミルクボトル

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「少しやすんだら?」 コトッ。 「あ。うん。」 レポートを書く手をとめる。 テーブルの上にはミルクたっぷりのラテがおかれている。 「ありがとう」 ひとくち口に含むと幸せがひろがった。 「ラテ大好き!」 デスクに座り足を組んだ亮介が笑う。 「ラテ?。それは、コーヒー牛乳っていうんですけど。」 目を細めて笑う。 私の心に亮介の笑顔が住み着いたように、亮介の部屋の冷蔵庫には 「SAYA」とカッティングされたミルクボトルが住み着いている。
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