あの日砂浜で・・・

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予想もできない展開から始まった恋。 そんな恋愛の引き金を引いたのは・・・ あの日の夜の海岸での出来事が引き金となった。 ゼミの教授の主催で、交流と親睦という名目で開催された今回の飲み会。 ゼミには必ず出席、その後の飲み会という大学教授の「笑顔」での強制参加令に 断ることもできず出席。 本来なら、美味しく飲めないお付き合いでのお酒は飲まないのが私流。 今日は我慢の1日になりそうな予感。 一次会は教授お勧めの居酒屋で、わいわいがやがやと時間が過ぎた。 本日の飲み会を主催したご教授様たちは、気を利かせてか、お年のせいなのか、一次会で撤収。 一次会のあの教授同席の違和感も、二次会のカラオケの騒がしさからも解放されたけれど、 今日の中で一番居心地が悪いのが今だったりする。 三次会はラフに、「海岸で本音トークだ!」とかなんとか言い出したやつのおかげで、 夕涼みをかねて大学近くの海岸へ。 流れと勢いでつれてこられたけれど、結局は缶ビール缶チューハイ片手に、 ど~でもいいようなトークと、彼氏、彼女あさる為の恋愛トーク。 私にはまったく興味がない。 興味ないどころか、こんなところで彼氏探す気なんかまったくない。親友でも友達なんでもないやつらに、自分の恋愛話を話す気なんぞさらさらない。 なんの言われもないやつらに、身辺調査されるなんてこんなムカつく事はない。 帰るタイミングを見計らいながら、目立たないように群れのはじっこで、 ナッツをポリポリしながら、美味しくもないお酒を飲んで会話に相槌だけうっている。 大学院の先輩がたは、この騒々しさにあきれたのか、 少し離れたところで、なにやら大人のお話らしい。 何人か酔いつぶれ、患者役と看病役が選出される。 そろそろ、撤収時期かも。 会話の途切れたところで今日は帰ろう! 数時間座った丸太に手をかけ立とうとする。
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