獣族の襲撃

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ドン! 峻吾は左腕から落ちた。 「ガルルルル」 後ろで唸り声が聞こえた。咄嗟に銃を抜いて振り返る。 後ろに居たのは――― 狼を数倍でかくして二本足で立たせたような生き物だった。 バンバンバン!! 銃弾を撃ち込む。 ブチュボチュグチュ 当たった。 しかしその生き物は倒れなかった。 「グワァァァァアアア」 一声あげるとこっちに向かって来た。 後ろの方でリックが叫んだ。 「獣族だ!!血を浴びるな!!」 バンバンバン! 今度は一発掠っただけであとは外れた。 峻吾はナイフを抜いたが恐怖で動け無くなってしまった。 峻吾が目をつぶってナイフを前に突き出した。 グジュリ 嫌な音を立てて獣族の体に突き刺さると獣族は倒れた。 やっと一人倒した。 「きゃーーーー!」 右の方で芹夏が倒れた。 芹夏を倒した獣族は鉾のようなものを持っていた。 「グォォォォ!!」 獣族が鉾を振り下ろした。 バシッ 芹夏が自動小銃を盾にして鉾を受け止めた。が、自動小銃は衝撃に耐え切れずに真っ二つに折れた。
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