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獣族は鉾を地面に転がっている芹夏に叩きつけた。
しかし芹夏は地面を転がって鉾を避けていた。
峻吾はナイフを持って芹夏の方に走り出した。
「うぉーー!」
芹夏は何度も立とうとしたが獣族の鉾が邪魔して立てないでいた。
その時別の方向から矢が飛んできた。
獣族がそっちの方を見た隙に芹夏が立ち上がった。
それを見た峻吾は芹夏を突き飛ばすとジャンプして芹夏を襲っていた獣族の首にナイフを突き刺した。
「ぐえぇぇぇぇ」
獣族の首から血が噴き出し峻吾の顔にかかった。
「うわあーーーー!」
獣族の血はとても熱かった。
峻吾は顔面を押さえて叫びながら地面を転がった。
その時リックが芹夏に向かって
「早く水をかけろ!!」
と叫んだ。
芹夏は水筒を取り出すと峻吾の顔にかかった獣族の血を洗い流した。
その間リックは双剣を抜くと芹夏と峻吾に近付こうとする他の獣族達を切り刻んでいった。
しばらくしてリックが残った獣族達を倒して戻って来た。
「峻吾は大丈夫か?」
リックは芹夏に聞いた。
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