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「直ぐに血は洗い流したので大丈夫だと思いますが…」
芹夏が不安そうに言った。
「もし桜井君が‘成った’らどうしますか?」
「うっ、うう」
その時峻吾が目を覚ました。
「桜井君!!大丈夫ですか!?」
芹夏が心配そうに言った。
「大丈夫そうだけど…ゴホッゴホッ、ううゴホッ」
峻吾が咳き込んだ。
すると口から血が出て来た。
「リックさん?早く休みたいんですけど」
峻吾はまだ目を開けていなかった。
「町はすぐ近くだ。早く宿屋へ行こう」
そしてリックは馬車引いていた馬を指差した。
「峻吾は芹夏と一緒に馬に乗って先に宿屋へ行っててくれ」
「分かったんだけど俺は馬に乗れないんだ」
すると芹夏が
「私の後ろに乗ったらどうですか?」
しかし峻吾はその前に気を失っていた。
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