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「いっつ!」
ベットから下りた時に左足が痛んだ。
峻吾は鏡を見るのを諦めてベットに寝転んだ。
とりあえず自分の顔を触って、大きな傷が有るか確かめてみた。
「特に傷はないと思うんだけどな~」
顔を攻撃された訳でもないし、転んだという記憶もない。
峻吾はいつものクセで左肩を下にした形になって横になった。
途端に左肩が痛む。
「ううっ…そういえば落ちた時に肩から落ちたんだよな。どうして左側ばっかりケガするんだろ」
峻吾が独り言を呟くとドアからリックとさっきの少女が入って来た。
「気分はどうだ?」
リックが聞いてくる。
「……最悪なんですけど」
峻吾が適当に答える。
するとリックが懐を探りながら言った。
「じゃあこれを飲むといい。その瓶一本分あげるから大切に使えよ」
それは芹夏が持っていた物と同じ物だった。
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